19世紀末以来の大規模企業による大量生産と大量分配システムは、資本主義経済を発展させてきました。しかし、現代の企業社会における大企業の構成比は0.3%程度(従業者数で20%)に過ぎず、99.7%(従業者数80%)は中小零細企業によって占められています。この構成比は、日・米・欧の先進資本主義国において大差はありません。国内生産の50%超を産出する中小零細企業は、産業社会において毛細血管のように、細部にわたるヒト・モノ・カネ・情報の流れを調整し、また活性化させる役割を担っていると考えられます。
自由主義経済国家の繁栄のカギは、構成主体としての企業活動にかかっていると言えましょう。上記のような企業社会の現実を踏まえながら、大・中・小・零細企業間の適切な連繋を模索しつつ、その各々が未来志向の成長戦略を、切磋琢磨しながら策定するとき、全体組織としての国家も初めて成長することが出来るはずです。
当研究所は、各社の持ち味を生かした独特な成長戦略の立案と、異種産業にまたがる企業間でのシナジー効果の実現に向けて、微力ながらも誠意あるお手伝いをさせていただきたく念願致しております。
小山経営研究所 所長